さて、今回はキルギスのオシュからここドゥシャンベまでの道のりの紹介です。
いわゆるパミールの道のりです。
【Osh(オシュ)→Murghab(ムルガーブ)/乗り合いパジェロ 14時間 2,200ソム】オシュのゲストハウス「Biy ordo Guesthouse」で手配。
サッカー日本代表長谷部似のデキるスタッフの兄さんに電話して聞けば、いつでもこの値段で人を集めて行ける様にする!らしい。頼もしい。
オシュゲストハウスよりもずっと安かったので、宿移ってまでこっちにしました。
3ヶ月前に泊まった時には無かったキッチンや共同スペースの充実、セキュリティボックスの完備などほぼ非の打ち所の無い宿です。難点は中心地から離れてることくらい。
朝7:30にピックアップ。無料でジープ乗り場まで行ってもらって乗り換え。
外人は我々のみで8:30出発。

こんな民家の敷地内がジープ乗り場。

車内まで物資満載。スキあらば何か詰めないともったいない精神とすら思える過積載っぷり。
タジクが如何に自国製品が無いのかが分かります。
お昼にご飯休憩が小1時間程あります。
あまりの食堂の寂しさに期待が持てずにパス。
おやつに平パンとマヨネーズを用意してましたが、これ結構おすすめ!
クッキーよりも飽きが来ないしこっちのマヨあっさりなので罪悪感薄いっす。

車は例に漏れず途中何度も壊れては停まります。長いときで小1時間。
16時にキルギス側国境着。
18時にタジク側国境着。
荷物チェックとかは無し。ドライバーさんにパスポート預けるのみ。
途中また夕食休憩。今度はプロフとショルポを注文。
22時半、何度もリピートされる童謡風の音楽に怒りさえ覚える頃、ようやくムルガーブ着。
Surub's Guesthouse行きを頼んだのに、着いたのは別の宿。
もう夜遅いし、宿の人も親切だし、何よりツインで1人5$という安さでOKしました。

宿外観。

アナラゲストハウスという名前らしいです。

トイレ外のシャワー無し。朝食・夕食は有料で用意してくれるのかは謎。
【Murghab(ムルガーブ)→Khorog(ホーローグ)/乗り合いタクシー 7時間 120ソモニ】集落唯一のバザールがタクシー乗り場。9:30に出るよと宿のお姉ちゃんの言葉通り出発。
ここのバザールで水買ったらなんと1L1$。水は多めにオシュから持ってくるが吉。
ここからパミールの雄大な風景が広がります。
今日は寝てられません。壮大すぎて写真ではあまり伝わらない!!!




今日のipodチョイスは70年代UKパンクロックやらミッシェルガンエレファントやら、屈折した精神、毒ある音楽。
これが岩肌の荒々しさや曲がりくねった模様や淡いグラデーションにベストマッチ!
パンクなんて旅出て1回か2回しか聞いてないのに、この心地よさ、パミールマジック?
あ〜私の中には斜に構えた反骨な所まだまだ残ってるんやなぁと実感w

昼食休憩で、他の地元人が食べてたの見て注文した一品。身がほくほくしてて、海外の魚フライではかなりレベル高い!一気に食いしん坊な我々のテンションを上げてくれました。
”マリンカ”という名前で、マス科?この辺の名物のようでした。
必食です!!
16時半、ホーローグ着。
ドライバーさん、パミールロッジの場所知ってるって連れてきた場所はとあるホームステイの家。
パミールロッジはそこから100mくらいの場所に。超有名宿なのに看板ないとは・・・
ツインで1人9$。ホットシャワー・wifiあり(お金請求は無かった)・冷蔵庫使用可。
【Khorog(ホーロ−グ)→Garm Chasma(ガラムチャシマ)/乗り合いタクシー 1時間半〜2時間 25ソモニ】温泉さいくだ〜〜。と意気込み1泊小旅行へ。
バザールの奥のつり橋を渡ると奥にタクシー乗り場があります。13時過ぎでもまだ車ありました、
運良く陽気な兄ちゃん2人(幼馴染)の車で行くと、途中彼等のお家にお呼ばれ。
おっきな杏(庭で摂れたやつ)とチャイとバターティーをごちそうになり、お姉さんと息子君も一緒に温泉へ。
こーゆーノリがパミールの楽しさだと思う。人が良い。
ガラムチャシマはちっさな村なので、暇つぶし道具必携です。
宿は温泉の正面に橋渡って右側のホテル。名前見るの忘れました!

この部屋で1人30ソモニ。TV付きでタジクチャンネル1つだけ視聴可!
3階で暑かった・・・
でも廊下に冷蔵庫があるので、キンキンに冷えたビールを飲用可!

何も無いとこですが、人はやたらとウロウロしてます。

温泉は時間によって露天の男女が入れ替わります。
露店は3ソモニ、室内風呂は5ソモニ。すっぽんぽんでOKですが、パンツはいたまんまの人が多かったな〜。
皮膚病の湯治に人気らしく30人はいました。
白濁のお湯の泉質は最高でお肌もちもちに。そして不思議とお風呂上がりに汗をかかない!
かなり強いので10分入っただけで体力持ってかれます。今のとこ海外ナンバー1温泉です。
【Khorug(ホーローグ)→Dushanbe(ドゥシャンベ)/乗り合いランクル 15時間半 200ソモニ】
ホーローグのメインバザールの前の道をさらに西へ進んで左手がジープ乗り場。
我々2人で定員で出発。超ぎゅうぎゅう。私は座席の無い部分に座る様な形。
この辺ではこれが普通らしいけど、本気でしんどかった・・・
そしてやはり壊れる車。途中とある村で修理。
トイレ行きたいんだけど・・・とその辺の娘さんにアピールする私。快く貸してくれる彼女。
戸の隙間からさっとティッシュを差し入れてくれる。なんと優しきかな・・・
さらに家のりんごの木をゆっさゆっさ揺らせて10個程くれる。お母さんに至ってはチャイを飲んで行けと言って下さる。けど、時間がないので名残惜しくお別れ。

途中休憩。点々とお水給水ポイントがあるので、そこでみんな顔洗ったり、水くんだり。
もう道中の事はあんま覚えてません。とにかく早く着いてくれって思うばかり。
着いた場所はドゥシャンベ空港から北に1キロほどの場所。パミール行きもここからなのかな??
歩いて空港まで行って夜を明かして、翌朝宿へ。
もちろん、その日は身体がばっきばきで使い物にならず。。。
突き抜けた景色と人の親切さフレンドリーさ。
それこそパミールが絶賛される理由なんだろうなぁとしみじみする短いパミール滞在なのでありました。