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スリーパストレッキングに挑戦の巻 〜14日目12/22〜「レンジョパス直下で人生初ビバーク」

 25, 2014 15:35
【アルヤ7:20→正規ルート10:30→峠直下の湖→レンジョパス16:15→日没後峠直下でビバーク18:30】
天候:晴れ
朝食:シェルパシチュー、ジンジャーティー
昼食:ぬき
夕食:ララヌードル(まちこのみ)

〜この日の行程〜
アルヤから20分ほど宿のおっちゃんに案内してもらい、レンジョコウラの2本北側の沢を谷に沿って登る。40度近い急登。
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道は無いが、教えられた通りにケルンを頼りに500mほど高度を上げると一旦盆地状の場所に出る。谷が分岐してケルンもまばらになり道が判別しづらいが、方角で検討をつけて北東に進むとケルンが見つかる。凍ったレマラツォの西側に道を見つけ(これも正規ルートではない)このあたりから道も雪におおわれだし、かろうじて道が分かるレベルになるが、ところどころその道も完全に途切れ、迷いかける。
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途中薄く氷の張った川を2回岩づたいに渡り、アンラドゥンバツォを見下ろす場所に出る。この時点で完全に地面は氷と雪で覆われ、道を見失う。雪も締まった雪と柔らかい雪が混在しているためやみくもに歩けず、偶然見つけたアイゼンの足跡を頼りに一旦湖の東側まで下り、登り返す。

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レンジョパスの岩峰は目の前にせまっているものの、ルートが全く検討がつかず、40度近い斜度のため先に進めず。先ほどのアイゼンの足跡と、ところどころ氷が溶けて現れている階段を頼りに徐々に進むものの、全く峠は近づかず。雪の状態が悪く、締まった雪を選んで右へ左へトラバースを繰り返し、何回目かのトラバースか忘れた頃にレンジョパス直下の岩場に出る。

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ここでアイゼンを外し、ようやくレンジョパス到着。

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時間は既に16時をまわっており、さらに極度の疲労によりゴーキョピークよりも良い眺めと言われる景色をろくに見る事もなく、ゴーキョに向けて下山開始。
急斜面の砂+岩場を下るとすぐに道は雪で覆われ、道が分からなくなる。ここでアイゼンを装着。他人のアイゼンの踏み跡と、ところどころにあるケルンを頼りに雪の状態を見ながら徐々に下るがそのどちらもない箇所もあり、北側へトラバースすべきところを直進してしまい、ドゥードゥーポカリへ注ぐ沢の方向に向かってしまう。しばらくして道らしきものを見つけ、雪も締まっていたので急いでこれを直進するが、このあたりで陽が暮れだす。そのうち道だと思っていたものが、実際は沢の上部だと気づきあわててその場を離れる。ここで完全に日が暮れる。
ゴーキョの明かりがかなり遠い事もあり進むのを断念し、ビバーク場所を探す。暗くて雪の状態が分からず、何度も雪にはまりながら1時間ほど探しまわり、5100mの地点で1.5mほどのかぶった岩の岩陰に決める。
ザックの中身は全部出し、雪で濡れた靴は脱いで、乾いた靴下に履き替え、着れるものは全部着て、寝袋ごとザックの中に足を突っ込み、雪の上はザックカバーと厚手のビニールを敷き、岩陰に寄りかかるようにしてビバーク。ツェルトもなく、風を遮るものもないので寒い。星は綺麗で目の前にはエベレストとローツェも見えているが、どうでもよい。
この時点で19時頃。夜明けまで約10時間とツラい。

夕焼け染まるお山(左からエベレスト8848m・ヌプツェ7861m・ローツェ8516m。離れてマカルー8481m)
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〜まちこ日記〜
どんどん道もアイゼンなしじゃ難しい道でケルンもどこにあるんだか分からないしで、時間がどんどん押していってた。
レンジョパス越えて、ダイに励まされながら急いで下るもゴーキョは遥か彼方のところでタイムオーバー。
もう先には進めないとヘッドライト探すけど、なぜか無い。このタイミングで失くすとは・・・かなりショック!
唯一のダイのヘッドライトの明かりを頼りにすることに。ダイの指示のもとビバーク体勢を整える。もう汚れとか気にしている場合じゃない。このやり方、漫画『岳』であったらしい。さすがダイ。私全巻持ってるのに覚えてませんでしたばい。

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この日は”寝たら死ぬ”ってほどの天候じゃなく、むしろ時々吹き付けてくる強風(風速30mくらい)以外は良い天気で、本当にラッキーだった。今までの悪天候はこの日のためだったとするとかなりうまくできてる。計ってないけど多分-10℃~-15℃くらいだったと思う。
それにこんな雪山だと命を狙う獣もいないからひたすら寒さに耐えればいいだけだし、大丈夫!!

そのうち岩に寄りかかるのに疲れたダイは横に。でもあまり高所に強くないダイはものすごく息が苦しそうでゼーゼーいってた。
私は「ヤクみたいな奴だ」と言われるほど常に食欲旺盛で高度順応ばっちり。今日はそれなりに息苦しいものの体調はすごく良かった。かわいそうだと思いつつ、ゼーゼー言ってる間は死んでないなとも思ってた。
時間よ早く過ぎてくれって祈るしか出来なかった。

それにしても星がものすごくって、星に照らされた雪山のモノクロな姿もこの目だけに留めておくのはもったいなさ過ぎるものだった。けどあまりの疲れと寒さでとても一眼出す気力なし。
岩に寄りかかったり、横になったり、冷たい空気吸いたくないから寝袋に顔を埋めるけど酸素薄いから時々息つぎで顔出したり。一時も休まる暇無くってとても眠れなかった。
徒然にザックに入れててもひんやりな足をマッサージ。するとちゃんと温かくなるつま先。ふくらはぎは第2の心臓って本当だったと実感・・・そういえば毎日頑張りまくってる足をちゃんとケアしてあげてなかったな。足よ、すまん。もむ手失格なり。

23時くらいに空腹に我慢できずインスタント麺をぼりぼりかじる。水が、いつもは1Lのペットボトル3本を宿で頂いてるんだけどアルヤの立地考えると水が超貴重そうだったから今朝は2本しかもらってなくて、残り少ないそれは凍りついて出てこない。喉はさらにカラカラ。
いや〜面白い経験してるな〜とか、あったかいもの食べたいな〜〜、でもアリヤの宿のおっちゃんのおかわりシチューがあって良かったな〜とか思ってた。

そんなこんなしてたら半月がお山から昇ってきてさらに明るくなって、ゴーキョの雪解け水を蓄えた湖も一面眩しくなった。
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(肉眼ではもっと色々周り見えてたのにカメラだとまっくら・・・)

月がどこらへんまでいったら太陽でてくるのかな〜〜早く朝よ来い〜〜〜っとうとうとしてたらいつの間にか6時すぎて空が明るくなってきてた。
ああ、目の前にはこんなたくさん高い山があったんだ、と改めて気づく。(実は私はこの時エベレストがどれだか分からない)
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しばらくすると山の裏から太陽が顔を出してくれた。月と太陽が昇ってくる方角ってけっこうずれてる事も分かった。
ダイを起こすと、本当に一睡も出来なかったらしい。うう、お疲れさま!!
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景色に感動するより早く宿の布団で寝たい一心の2人。さあ行くかとパッキング。
腰痛と寝不足と重い気疲れを背負って、そこから3時間でゴーキョにたどり着くのでありました。雪があるとあんなに迷子になるとは。。。いやー疲れた疲れた!!

右下辺りがビバークポイント
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